毎日通る公園には季節ごとにいろいろな野鳥が訪れます。それまで気にかけることもなかったのですが、趣味でそんな野鳥の写真を撮り始めてから、実に多様な野鳥がさまざまな表情を見せてくれることに気が付きました。一番身近なスズメでさえ、愛くるしいほどの魅力を感じます。人が考える自然の生態系の中で脚光を浴びることの少ない彼らですが、自然の中で彼らなりの大事な役割を担っているのだろうと感じています。

目まぐるしく変化し、日進月歩の技術革新の世の中にあって、私たちが専門とする重仮設の基本設計は30年前とほとんど変わらないように思えます。しかし、その反面、重仮設という業種は非常に汎用性に富み、その作業には高度な応用力と適応力が求められます。同じ商材を使いながらも、発想を転換し、現場を俯瞰するVEを提案できれば、日々変化する現場の要求に確実に応えることができると信じています。

公園の野鳥と同様に、一般に考えられている建設工事のサイクルで脚光を浴びることが少ない重仮設工事に携わる私たちですが、現場に残る橋梁や堤防、建築物等の構造物は「私たちが造った」という気概を持っています。昌栄鋼材は、重仮設工事という大事な仕事に最大限の責任をもって携わってきました。それは、これからも変わることはありません。

今後とも昌栄鋼材をお引き立てのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

代表取締役川田　誠